イラク湾岸戦争から12年 〜「劣化ウラン弾」から生まれた子どもたち〜
行事案内
主催 | 平和・人権・民主主義を考える 西濃憲法集会 |
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イベント | 西濃憲法集会2003(第9回) |
テーマ | イラク湾岸戦争から12年 ~「劣化ウラン弾」から生まれた子どもたち〜 |
日時 | 2003年5月3日 憲法記念日 |
場所 | 中川ふれあいセンター |
備考 |
記念講演:森住卓 氏 |
内容 | フォトジャーナリスト 森住卓 氏 記念講演&写真展 56回目の憲法記念日に 二度と戦争への道を歩まない 戦争で傷ついた人たちが、 イラクへ落とされた砲弾のすさまじさ すべてを破壊しつくすのが戦争 そんな疑問に 実行委員会ごあいさつ あなたも わたしたちとともに 考えてみませんか? 憲法ってなに? 今、わたしたちの暮らしは、世界の人たちの暮らしとつながってなりたっています。エネルギーも食べ物も衣服も、世界の人たちの力でなりたっています。 12年前の湾岸戦争、美しい花火のように飛び交うミサイルの閃光は記憶に新しいところです。戦争は終わったと思っていたわたしたちの耳に飛び込んできたのは、その時大量に使われた「劣化ウラン弾」による、子どもたちのなかでの白血病の多発、異常児出産です。 ベトナム戦争の枯葉剤、さかのぼれば広島、長崎の原爆の被害を思い起こされる方もいらっしゃるでしょう。許しがたいことに、今度の劣化ウラン弾は、本来捨てはならない保管義務のある危険な核の「ゴミ」を先進国が兵器として再利用し、処分した結果なのです。 戦争は、その時の被害だけでなく、人類の未来をも閉ざしてしまうものであることが見えてきます。 「平和・人権・民主主義を考える」西濃憲法集会2003 |
連絡先 | 西濃法律事務所 岐阜県大垣市室町2-25 TEL 0584-81-5105 「平和・人権・民主主義を考える」西濃憲法集会 実行委員会 |
当日のようす
フォトジャーナリスト森住卓(もりずみ・たかし)さんの写真を交えての講演。劣化ウラン弾被害や戦争被害の現状、苦境に見舞われる子どもたちの写真に、参加者は涙をこらえずにはいられませんでした。
後半は松井英介さんによる森住さんへのインタビュー。会場からの質問にわかりやすく答えていただきました。そして「ジャーナリストの使命は事実を伝えること」と言い切った森住さん。マスコミで流れる情報がいかにつくられたものであるかがよくわかりました。
最後に実行委員の山田さんから事前に行われた意識調査の報告に加え「僕が今そしてこれからできることは、この真実を伝えることではないか」という発言あり、憲法アピールを読上げた高校生の傍島さんのの「戦争反対」というストレートな発言とともに、会場から大きな拍手がわきおこりました。
憲法アピール
わたしたちは、世界のどこにおいても、人類の未来を閉ざす劣化ウラン弾を使用することに反対し、一日も早く、イラクの少女に本当の笑顔の戻ることを願い、あらゆる戦争を許さないという強い決意をこめて本日のアピールとします。
感想の一部を紹介します
アメリカによる「仕組まれた戦争」印象に残った。…20人
- 報道で戦争が正当化されたりしているのがよくわかった。フセインが悪いだけと思って戦争を支持している人が沢山いるが,無理な理論だと感じた。 (大垣市内50代男性)
- 略奪行為も米軍がしくんだことは、はじめて聞きました。(各務原市60代男性)
- 戦争も今のイラクの国内の混乱もアメリカの作為によるものだとわかった(50代男性)
- 森住さんの話しで、報道と現実のギャップを感じた。しくまれた略奪の話しはショックだった。(大垣市20代女性)
- あまりにも多くのことが仕組まれており,日本のメディアはアメリカ製の情報を丸ごと垂れ流すことしかできない。国民の知る権利が阻害されている(大垣市内50代女性)
「ジャーナリストの使命は事実を伝えること」と言い切った森住氏に感動…8人
- 森住さんの真実を伝えようとしている姿勢に共感した
- 久保田さんの講演も聴いた。アメリカの戦争犯罪を告発しようとした人が交通事故にあうという話し、森住さんの話しも同様なことがあり、アメリカが自由な国というのが大きな誤解だと思った
劣化ウランの怖さわかった…23人
- 劣化ウランが恐るべき核兵器、その実態が知らされていないこわさ(岐阜市40代女性)
- 劣化ウラン、未来が恐ろしくなった(岐阜市50代女性)
- 無脳症の赤ちゃんを見たことが印象強いです。あらため平和を強く願いました(岐阜市20代学生女性)
- 赤ちゃんが生まれてきた意味をわたしたちの考える糧にしなければ(岐阜市50代女性)
- 今回の戦争でも使用されていたこと。半永久的にイラクを苦しめると思うと大変恐ろしい(50代女性)
- 子どもの写真をみてとてもかわいそうだった。毎日核兵器がふってくるととても怖い。戦争なんてやめてほしい(糸貫町10代女性)
- イラクの子どもたちが生きていかなくてはならないイラクの地が劣化ウランで汚されている。どうしてあげることもできないが、日本人もこの戦争に加わっていることを忘れてはいけない(50代女性)
その他の感想
- 真実を知らなさすぎた。無能なわたしたちがイラクでの事を知れたことがよかった。全てが心に残っています。NOWAR(10代女性)
- 近代戦争の残酷さが予想をこえたものであることを映像と語りによって聴視者を魅了した。放射能の半減期が45億年という劣化ウラン弾の無造作な使用は米・英国の人類に対する敵対(70代男性)
- バスラ教育医院の院長さんの自宅が爆破されたと聞き、森住さんの本で必死になって子どもたちを助けていた院長さんを思ったら、やるせない気持ちでいっぱいでした。周りの人に伝えたい(豊田市20代女性)
集会全体について
- はじめて参加しました。毎年続けていらっしゃることに頭がさがります。5/3に行うことの意義は大きい。来年から参加できると良いと思います。(岐阜市50代女性)
- 毎回独特のテーマで西濃は元気だなあ、いいなあと思います。岐阜にもこういうパワーを(県労連)
- 忙しい森住さんをよくお迎えしてくださいました。実行委員の方に感謝感謝です。若い人たちの参加もうれしい。アンケートやメッセージのまとめもありがとうございます(北方町50代女性)
- テーマから過激、興味本位になりそうな懸念があったが、森住さんの人柄、インタビュアーの松井さんの進め方がよく、集会全体が心に残った。
- 森住さんの話しもよかったけど、若い人たちのストレートな思い、言葉に私もきちんと生きていかねばと思いました(40代女性)
- すごい参加人数でびっくり、写真展だと思ってさそわれて参加しました。(藤江町50代男性)
- 憲法記念日になると「朝日新聞社襲撃事件」を思います。マスコミが死んだとき、独裁が始まる。憲法を生かすとは、自由を守ること、こういう集会が続いていくことだと思う。集会の成果を小泉に届けたい(大野町50代男性)
- 自分にとって何かをしなければ、「やる気」「元気」をもらいました。(神戸町50代男性)
- 憲法集会で嬉しくなること。日常聞けないお話しを聞かせてもらえること。若い人が壇上に立って言葉を聞くとほんとうに楽しい。名古屋の大きな集会とかでは決してみられなかった。(2〜3回参加 柳津50代女性)
- ここらで、西濃憲法集会も一休みしようかという意見もあるとウワサで聞きましたが、そんなこと言わないで!!カンパもしますから。いつも地道にアンケートもされ、また時勢に適した、そしてわたしたち自身……・・ならないことを集会でやってくださっていることにいつも感心しています。若い人にも広げていっているのに励まされます。日本も参戦した今、ぜひ来年もやってください(岐阜市 女性)