「生きさせろ!」雨宮処凛と語る 〜もうガマンできない。広がる「格差と貧困」〜
行事案内
主催 | 平和・人権・民主主義を考える 西濃憲法集会 |
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イベント | 西濃憲法集会(第14回) |
テーマ | 「生きさせろ!」雨宮処凛と語る 〜もうガマンできない。広がる「格差と貧困」〜 |
日時 | 2008年5月3日(祝) 開演:午前11時(開場) |
場所 | 大垣市情報工房5F(セミナーホール) |
備考 | トーク:雨宮処凛氏 |
内容 |
実行委員長あいさつ 私は、昨年の9月に弁護士となり、たくさんの事件に触れてきましたが、その奥底に潜んでいた影、それが現代の「貧困」です。 「貧困」は社会の隅々に潜んでいて、今もどんどん広がっています。自分は関係ない?そんなことはありません。相次ぐ食品の値上がりや医療費の負担増…「生活にかかるお金が高い!」、「働きに見合う給料が貰えない!」、そう感じることはありませんか。目を向けていないだけで、実は「貧困」は私たちのすぐそばにいて、大きな口を開けて私たちを飲み込もうとしているのです。 憲法は、「生存権=健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障しています。それは人が人として尊厳を持って生きるための保障です。もし、それ以下の生活を強いられたら、自分がその日をどう生き抜くかで精一杯で、他のことを考える余裕などなくなるでしょう。「貧困」により生存権が脅かされることは、憲法の理念である平和・人権・民主主義を壊すことにも繋がるのです。 昨年から、広がる貧困を何とかしたいと、「反-貧困」を旗印に、全国各地で活動が開始されています。その中心的存在である雨宮処凛さんが今年のゲストです。 彼女が叫んだ言葉。「生きさせろ!」。単純なようで非常に深い意味を含んだこの言葉が今年の憲法集会のテーマです。 どういう深い意味があるのか。広がる貧困にどう立ち向かえばいいのか。ちょっとでも気になったら、憲法集会に来てください。 みんなが意識を持つこと、それが解決への第一歩ですから。 実行委員長 小山 哲 雨宮処凛トーク&「シッコ」上映に380名! |
連絡先 | 西濃法律事務所 岐阜県大垣市室町2-25 TEL 0584-81-5105 「平和・人権・民主主義を考える」西濃憲法集会 実行委員会 |
当日のようす
380名の方が参加されました。
初めての参加者が多く、また県内外からの参加も大勢でした。
めずらしく30代が多いのがめだちました。半年間の取組み(プレ企画・ピースウォーク等)をとおして、新たに、看護学校や地元の大学などにもポスターやチラシを入れることができ、実行委員だけでなく、多くの方々の協力で、幅広い層を集めることができた集会になりました。
また、多くの協賛者を集め、大型企画を無料で開催できたことも、気軽に参加できたことにつながりました。
雨宮処凛さんにインタビューをしたのは、マサちゃん(20歳)とキンチャン(31歳)でした。
インタビュアー・マサの感想
安易な気持ちで憲法集会のインタビュアーの役を引き受けましたが、思った以上に大変でした。しかし、学ぶこともたくさんありました。
雨宮さんが執筆された本や資料を読んで、雨宮さん自身がどんな人なのか知ると同時に、労働についての法や、今の働く現場の現状がどんなものなのかを知ることができました。そういった労働の現状を知れば知るほど、怒りを覚え、悲しみを感じました。
雨宮さんとの対談の中で、雨宮さんが活動を続けられている原動力は「怒り」だと話されていました。その言葉を聞いて、雨宮さんのようにバリバリに運動ができなくても、みんな共通して言えることは「怒り」だと思いました。「生きさせろ」だとか「ちゃんと働かせろ」のような、そういう怒りをもつことから始まるんだと思いました。
人には生きる権利があるはずなのに、「生きさせろ」という主張があること自体おかしな話だと思います。それでも、一人でも生きづらさを感じている人がいる限り、怒りをもって、主張していかなければならないし、していきたいと思いました。
参加者の感想
- いつも中高青年たちが、自主的に企画し、生き生きと報告する姿に勇気づけられます。
- 2日に確定した、イラク違憲判決に対するアピールはよかった。9条は守るのではなく、9条を使って平和を守ることが大切だとアピールを聞いて感じた。イラクから自衛隊を早く撤退させなければ判決の意味がない。
- 9条を守る運動に対する「貧困な若者の反感」という話があり、戦争くらい起こらないと、今の境遇から抜け出せないと思う、若者の置かれた、厳しい現実に愕然とします。
- 憲法9条と25条の関係とても大事ですね。雨宮さんが強調されたこと、とても印象に残っています。
- 日本の医療制度がこれからどう変わるか、悪くなるのだろうと大変不安です。そのためにも、反対の声を上げねばと思います。
- 米国の医療を少しは聞いていたけども、ここまで、人の命を利益にして株主に配当なんて・・・。そんな米国の忠実な政府は要警戒すべき。 ところで、今、米国の医療生命保険が大胆的に宣伝しているが、支払いは大丈夫なのか不安になった。